✓顔を洗おうとしたら、突然腰がピキっときた
✓仕事中に、突然腰に強い痛みが走った
✓腰が痛いのを我慢して動いていたら、動けなくなった
✓ぎっくり腰になってから、なかなか痛みがひかない
✓以前ぎっくり腰をやったことがあるので、繰り返すのが怖い
ぎっくり腰とは、何かの拍子に突然腰に強い痛みがはしる急性腰痛の通称です。
急激にピキっとした痛みが走ったと表現されることも多く、かなり強い痛みであることから欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれます。
多くの場合、1週間~2週間程度で自然に回復していきますが、ずっと痛みが続く場合や、下半身に痛みやしびれと言った症状が残る場合があり、椎間板ヘルニアなどの病気が隠れていることがありますので注意が必要です。
ぎっくり腰を引き起こすきっかけは様々で、「重い物を持ち上げた時」によく起こるとはいわれていますが、「くしゃみをしたとき」、「辞儀をしたとき」「ただ立ち上がろうとしたとき」など、些細な日常動作からも起こることがあります。
ぎっくり腰の際の体のメカニズムは実ははっきりとしたことは未だ分かっていませんが、筋肉が披露した状態で急激な負荷がかかったりすることで起こると考えられています。
筋肉疲労の原因としては
・筋力の低下
・柔軟性の喪失など筋緊張が起こってしまう
・ストレスなどの心理的要因
などがあり、これらの要因が重なり筋緊張が強くなり伸縮機能が衰えていきます。
筋肉が弱い状態で引っ張られて伸びきると、その力に耐えられなくなった筋肉の繊維がプチっと切れやすくなってしまうというイメージです。
また、椎間板ヘルニアや圧迫骨折などの病気によるケースもあるので、長く続くとき、痛みが強いときは整形外科の医師に診てもらうことをお勧めします。
ぎっくり腰は、安静にしていれば自然回復することもあります。
ただし、ぎっくり腰を引き起こした原因、つまり筋肉疲労が続いている状態を治しておかなければ、また同じようにぎっくり腰を繰り返すことにつながります。
また
といったことにもつながるので、一度ぎっくり腰になった場合は、筋肉疲労を回復させておくことをお勧めします。
ぎっくり腰になってしまった際、まずは安静にしましょう。
無理に動いてしまうと症状が悪化してしまう可能性があるため、安静にすることが大切です。
痛めた直後は、保冷剤やアイス枕などをタオルでくるんで冷やしましょう。例湿布でも大丈夫です。
痛めた直後は熱をもっていることが多く、熱っぽさは2~3日続くのでその間は温めないことがポイントです。発症してから3日間は湯船には浸からず、シャワーで済ませましょう。
また、痛めたところはできるだけ動かないように保護しておくことも重要です。ご自宅にコルセットやさらしなどがある場合は、腰の保護に使用することもおすすめします。
たたし、コルセットはあくまでも一時的なものとして考え、痛みが引いてきたら使用は控えましょう。使いすぎるとかえって筋肉を弱くしてしまうこともあるからです。
日常動作では、痛みがあるうちは腰を曲げる動作をなるべく避けましょう。下のものをとるときや顔を洗う時は、腰をまげないで膝をまげて姿勢を下げましょう。
症状を長引かせないためにも、書状が出始めたらご自身で対処しようとせず、まずは医療機関や接骨院・整骨院で検査を受けることをお勧めします
きたの整骨院では、ぎっくり腰になったという連絡を受けた段階で、まず患部を冷やすことをお勧めしています。患部を冷やすことで、炎症(痛み)が広がることを防ぎます。
来院していただいた段階で、身体の状態をチェックします。
ぎっくり腰の施術をするにあたって大切なのは、最初は患部を直接刺激しないということです。患部は炎症をおこしていますので、触るとその炎症をあおってしまうからです。
では、どこを調整するかというと、患部以外のところになります。
ぎっくり腰になって炎症がおこると、身体はそれ以外のところで身体が患部を守ろうとして筋肉を硬くします。
筋肉の硬直は、身体を支えたり患部を守るために必要であることもありますが、必要以上に固まってしまうと体のバランスを崩して血液や神経の流れを邪魔してしまいます。
ですから、適切に患部以外の筋肉を和らげることで、身体のバランスを整えていきます。
その後、テーピングやコルセットにて患部を固定します。固定の仕方については、その方の状態によってアドバイスをしていきます。
炎症が落ち着いてきたら、その状態を見ながら体のバランスを整えていきます。
Qぎっくり腰になったら、最初はベッドで寝ていた方がいいですか?
A ぎっくり腰になった直後は安静が一番ですが、必ずしも横になっていなければならないということはななく、その時の体・痛みの状態によりますので、ケースバイケースでアドバイスしています。
Qぎっくり腰の予防方法はありますか?
一般的なおこたえとしては、筋肉疲労をさけること・適度に筋肉を鍛えることです。
長時間同じ姿勢でいた後は、一部の筋肉が固まってしまいます。仕事や日常生活においてもちょっと同じ姿勢が続いたなと気づいたら、ちょっとでも体を動かすようにしましょう。
人間の身体は、睡眠中に細胞が回復します。疲れが溜まっていると思ったら、しっかり寝る時間をとりましょう。
運動と言っても長時間や激しい運動をする必要はなく、ちょっとしたストレッチでも大丈夫です。毎朝ラジオ体操などを行う、トイレに行ったら伸びをするなど毎日続けることが大切です。
Qぎっくり腰の際、マッサージなどはしても良いですか?
A痛いところがあると、すぐマッサージしたくなる気持ちはわかります。でも、前述のとおり痛みを伴う場所は炎症を起こしていますので、ぎっくり腰になったばかりの時期はマッサージは避けてください。
回復具合によってはマッサージが有効になることもありますので、自己判断せず専門家の判断を聞いてから行うことをお勧めします。